特にこれと言って原因がないのに、なぜかイライラすることってありませんか?
僕は時々あります。
明確が原因が分かる時は、まだ良いです。
例えば、
仕事で悩ましい案件を抱えているとか、
友人とケンカしているとか、
夫がむかつくとか。
ストレスを感じている最中はもちろん嫌ですけど、
それが解決すればイライラも解消されるのでまだ良いです。
その解消に向かえば良いので分かりやすいです。
原因は分からないけど「なんとな~くイライラする。」
これが、たちが悪い。
まわりの声が妙にイラつくし、
普段は全然気にならない上司の指示が異常にかんにさわってみたり。
今まで、一生懸命頑張ってきたことが急にバカバカしくなったり。
極端に言うと、「世の中すべて敵っ!!」っていう感覚。
こういう感覚におちいることって無いですか?
もしも、共感することがあれば、ぜひ読み進めてみてください。
人が幸せを感じる時
まずはじめに、理解したいのは、
「なんかイライラする」って言う状態は、
端的に言うと、「満たされていない状態」ですよね。
「満たされていないからイライラする。」
ここは、シンプルに納得できます。
ですが、「何が満たされていない」のかが分からないんです。
原因が分からないストレスですから、
何に満たされていないのかが分からないのは当然なのかもしれません。
例えば、
すご~くお腹が空いているからイライラする!
とか、
「満たされていない原因」が分かれば、問題ないですね。
ですが、
「満たされていない原因」が分かりにくい場合があります。
そこで、逆を考えてみましょう。
人が幸せを感じる時。
それは、どういうときでしょうか?
人それぞれ答えはあると思います
旅をしているとき。
仕事を終えて家に帰ってリビングでくつろいでいるとき。
子供の寝顔を見ているとき。
恋人と一緒に居るとき。
などなど、様々あるでしょう。
ですが、原因が分からないストレスでイライラしている時って、
今あげたような幸せを感じることをしても満たされません。
そんな時にチェックしたい幸せが、「共同体感覚」です。
この共同体感覚。
聞きなれない言葉かもしれませんが、もしかしたら、この「共同体感覚」が欠如している可能性があります。
アドラーの心理学で言うところの「幸せ感」です。
分かりやすく言うと、職場や、サークル、コミュニティ、友達などとの一体感を感じている。
「ここにいても良いんだ」という居場所を実感できている。
という感覚です。
対義語は、「疎外感」と言えます。
この共同体感覚は、人間の本能的な感覚です。
実は、職場や友達、など日常的に所属している場所以外でも感じられることもあります。
誰とでも感じられるという意味では、ちょっと古い話しになりますが、2002年の日韓ワールドカップ。
当時、僕は、横浜で生活していて、日本対ロシア戦が横浜国際総合競技場で行われました。
僕は友人と、横浜のバーで観戦していました。
その盛り上がりは相当なもので、横浜中が青一色染まっていたように感じます。
そして、その試合に勝った後の興奮は凄まじいものがありました。
会場近くの横浜では、日産スタジアム帰りの超興奮状態のサポーターも大勢いて、
街なかはもちろん、駅のホーム、さらには電車の中でさえも、「にっぽん!チャチャチャ」の大合唱という状態。
めちゃくちゃ楽しかったし、今も鮮明に残っているほどの多幸感です。
まさに、日本中で共同体感覚を感じていた瞬間です。
この広範囲にわたる、共同体感覚があるから、ワールドカップやオリンピックは盛り上がるのかもしれないですね。
ちなみに、電車の中でコールがかかっている時、仕事帰りのサッカーを見ていないだろうスーツ姿の不愉快そうな人の顔もよく覚えていますが、「疎外感」を感じていたということですね。。。
僕が、「な~んかイライラする」って思う時は、共同体感覚が欠如している状態が多いです。
人から搾取する心の状態になっていませんか?
共同体感覚が感じられない状態は、どういう状態かと言うと、自分中心になってしまっていて、人からもらうことばかり考えてしまっている状態です。
例えば、
会社に対して「自分は頑張っているのに、こんだけしか給料がもらえない。もっともらっても良いはずだ。」
「上司は文句ばっかり言う癖に対して仕事をしていない。不公平だ。」
とか、
友達に対しても、「自分は、○○さんの為にこれだけ尽くしてるのに恩を仇でかえされている気がする。」
とか、
自分への見返りばかり考えてしまっていたりします。
そんな自分にうすうすは気づいているので、そんな自分がイヤになってさらにイライラは加速します。
こういう状態って苦しいですよね。
頑張っていないわけではなくて、頑張っているからこそ、この手の疎外感を感じたりします。
空回りしている状態です。
それゆえに、余計に苦しい。
頑張ってなくて、ただわがままを言っている状態ではない。
認めて欲しくて頑張っているけど、認められない。
だからこそ、疎外感を感じて、ストレスを感じてイライラしてしまいます。
まずは感謝。そして貢献を。
原因が分からないストレスに苦しんで、イライラしてしまっているとき。
思い当たるふしがあれば、その時は、まず、無理矢理でも良いから感謝できることを探してみましょう。
給料は少ないかもしれないですけど、「毎月きちんと払ってくれている。」ことに感謝。
そもそも仕事が出来ることに感謝。
旦那はムカツクかもしれないけど、「毎月きちんと給料を持ってくる。」ことに感謝?
友達には、なんか最近ムカつくけど、憎めないところがある。やっぱり好きだなと感謝してみる。
無理矢理でも良いから感謝できることを探していくと、イライラする気持ちが和らぎます。
そして、共同体感覚を感じる為にすべきことは、「共同体への貢献」です。
人は、ある共同体に対して、貢献していると感じられる時に、「共同体感覚」を感じられて幸せを実感します。
そう、な~んかイライラしている時って、奪うことばかり考えていて、与えること、
すなわち貢献する気持ちが欠如しています。
その結果、幸せを感じられず、満たされずなんかイライラするという状態になっています。
原因が、共同体感覚の欠如かなと思ったら、
今、あなたが居る職場、仲間、家族、コミュニティ。
どこからでも良いです。
その共同体に対して、一つ貢献できることを考えて実行してみませんか?
貢献できることを考えだした時に、きっと、「なんかイライラする」という感覚はなくなっているでしょう。
先程の、ワールドカップの場合を考えてみると、電車の中のイライラしているサラリーマンは、
怪訝な顔をするのではなく、そのコミュニティへの貢献を考えて、
一緒に合唱するとか盛り上がるという選択肢を取れていたとしたら、この上ない共同体感覚を感じて、幸せな一時となっていたに違いありません。
好きな言葉に、
「譬へば人のために火をともせば 我がまへあきらかなるがごとし」
という言葉があります。
人の為に、たいまつをともして明るくすれば、自然と自分の前も明るくなるという意味です。
自分が所属している居場所に対して、そこに居る人に対して貢献することを考えることで、
自分の中のモヤモヤした気持ちやイライラしている気持ちはきっと解消されます。
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